借金がチャラになると人気の自己破産ですが、実は大きな落とし穴があります。
官報に載ることです。
官報なんて誰も見ちゃいないとバカにしてはいけません。
デジタル官報は検索が可能です。
詐欺師やヤミ金も見ています。
怪しげな来訪者があなたを狙うのです。
自己破産のデメリット
毎月のリボ払いやカードローンの支払が多くなると支払自体から逃れたくなります。
人によっては生活苦に陥っていることもあるでしょう。
そんな際に法律事務所の「自己破産」という文字は魅力的に見えます。
借金がすべてチャラになるのです。
費用は40万から50万ほどかかります。
しかし、自己破産の手続開始とともに借金返済は一時停止です。
その間に毎月の返済額を法律事務所に支払うように指導されます。
信販会社に払うか法律事務所に払うかの違いです。
自己破産はほぼ確実に成功します。
免責されれば借金はゼロです。
バラ色の人生が見えてくるような気がするでしょう。
しかし、世の中そこまで甘くありません。
今の官報はデジタル官報
自己破産をすると官報に2回載ります。
申立と免責の2回です。
官報というと新聞のような形式を思い浮べるかもしれません。
図書館などで見たことがある人もいらっしゃるでしょう。
しかし、現在の官報はデジタル官報です。
検索もできます。
基本的に会費制ですから、完全な公開制ではありません。
興信所や金融機関は「会員」になっているでしょう。
しかし、搭載日から1週間は公開されますから誰でも見ることができます。
この間にいろいろな人が自己破産情報を見ているのです。
載った日から恐怖の始まり
官報を見ているのは興信所や金融機関だけではありません。
1週間の公開期間内に詐欺師やヤミ金も見ています。
自己破産をするような人ですから、お金に困っていることは言うまでありません。
詐欺師やヤミ金の絶好のターゲットです。
それだけではありません。
「人材派遣業者」も見ています。
まともな業者ではありません。
振込詐欺の「出し子」や製薬会社の「治験」を募集している業者です。
振込詐欺の出し子は警察に真っ先に捕まる危険な役割です。
製薬会社の治験とは、簡単に言えば人間モルモットと言えます。
他にも仮名預金の名義人などを募集しているのです。
一生残るあなたの汚点
デジタル官報に載った情報は永遠に残ります。
自分が死んだ後にも消えることはありません。
また、出し子として逮捕されると新聞に実名報道されかねません。
ご存知の通り、逮捕歴はネット上で永遠に残ります。
治験で後遺症が残る人も少なくありません。
いずれも一生残る汚点なのです。
自己破産はやめた方が賢明です。
任意整理のススメ
では、借金が支払えなくなったらどうすればいいのでしょうか。
ベストの選択肢は任意整理です。
費用は１件4万から5万です。
5件の返済先があっても20万から25万でしょう。
支払も心配いりません。
先ほど説明した通り、任意整理がスタートすると自己破産同様に支払は一時停止します。
手続中に費用の支払は可能です。
誰にもバレない
任意整理は法律的な債務整理ではなく、文字通り「話し合い」による解決を探ります。
利息を棒引きして元本だけ返済する契約変更で決着することがほとんどです。
高利率のため支払が滞っていることが多いため、返済額は劇的に下がります。
しかも公開されることはありませんから、誰にもバレません。
実際に任意整理をする人のほとんどは家族などに内緒です。
法律事務所との連絡はスマホのメール経由だけで電話はありません。
そっと始まり、静かに終わります。
3年で逃げ切り
任意整理は元本を3年程度で返済する計画を立てて終結します。
弁護士さんなどが作成した「和解調書」に押印をして、計画通り弁護士さん経由で返済するのです。
借金の額が多い場合は、5年程度までなら支払期間を延ばせます。
計画通り3年で返済したら、利息の支払が免除されます。
今まで完済することなど考えたこともなかったような人たちが、借金地獄から解放された瞬間です。
このように誰にも知られることなく借金問題を解決することができます。
一人で悩むより法律事務所に相談する方が賢明です。
忘れかけていた昔の笑顔が戻ってきますよ。
ブラックリストは5年だけ
任意整理を躊躇している人の多くは信用情報を気にしています。
つまりブラックリストです。
しかし、信用情報にブラックリストとして登録されても5年間で消えます。
任意整理がまとまると「事故情報」として登録されますが、登録期間は5年間だからです。
ブラックリストが登録されている間はクレジットカードもカードローンも使えません。
しかし、最近はデビットカードやプリペイドカードが増えてきました。
日常生活にあまり支障がありません。
借金問題の解決には任意整理がお勧めです。
まとめ
自己破産をノーリスクのように紹介しているブログなどが多いですが、そんなことはありません。
それどころか一生モノの汚点を残すことになります。
危険すぎるのです。
これに対し、任意整理は元本返済が必要ですが、利息支払がなくなるため返済負担が劇的に減少します。
官報のように公開されることもありません。
返済が終わり、ブラックリストが解除されれば何事もなかったように社会復帰できます。