ひよこ鑑定士とは?
通称、ひよこ鑑定士と呼ばれている職業があります。正式名称を「初生ひな鑑別師」と言います。どんな内容のお仕事をするのかというと、ひよこのオスとメスを正確に見分ける職業のことです。ふ化場などで大量にふ化したひよこのひなを素早く正確にオスとメスに分けていかなければなりません。
ひよこ鑑定士になるには!?
ひよこ鑑定士になるためには、「初生ひな鑑別師養成所」で5か月間の訓練と勉強の期間を積まなければなりません。ただ、その養成所に合格するのは、助成金の問題があって年間数人だと言います。かなり、狭き門だと言えますね。そして、養成所を卒業すると、ひよこのひなのふ化場で実践に入ります。それでもまだ資格が取れるというものではありません。その後、試験を受けて初めて「初生ひな鑑別師」の資格を手にすることができるのです。早い人で、1年~2年間ほども掛かると言われています。少し想像をしただけでも、長く険しい道だということが理解できますね。
ひよこのオス・メスの鑑別は簡単なの!?
資格さえ取ってしまえば、ひよこのオスやメスの鑑別は簡単で、すぐに実践が可能だと思いがちです。ただ、同じひよこは2羽とおらず、1羽ずつ個性があり、その鑑別にはかなりの経験がいると言われています。長く経験を積んだひよこ鑑定士の方ですら、「この個体は、オスとメスどちらなのだろうか?」と鑑別に迷うひよこもいるということです。
ひよこのひなのどこを見て、オスやメスを見分けるのか?
一見、ひよこのオスもメスも同じ色と大きさをしていて、どれがオスでどれがメスかなんて、見分けることができません。では、ひよこ鑑別師の方は一体ひよこのどの部分を見て、オスとメスを見分けているのでしょうか?それは、ひよこの肛門部分を見て、オスとメスを見分けていると言います。肛門部分のすぐ上の部分に突起状のものがあり、そこを見て判断するというのです。オスの突起はやや大きめで、光沢があって見た目にもしっかりとしています。一方、メスの突起はやや細長くて赤色がにじむようにぼやけています。しかし、個体差が大きく、その突起状のものの大きさが微妙な個体もいます。それが、上で挙げたように、オスとメスを見分けるのがいくら経験を積んだとしても難しいという理由です。
ひよこ鑑別師は儲かるの?
「ひよこ鑑別師は、儲かる」という話しを聞かれた方もいらっしゃるかもしれません。ひと昔前までは、相当儲かっていたと言います。半年で、一戸建ての家が建ってしまうくらいだとか。今は、月に7日働いて、20万円くらいの手取り額だそうです。しかも、仕事量は決まっていて、もっと働けばもっと収入を増やせるというものでもありません。なので、副業で仕事をされる方がほとんどなのです。
まとめ
このように、ひよこ鑑別師になるだけでもかなり大変な上、経験を積んでも難しい個体もいることから、月に7日働くだけでも、20万円ほどの高収入を手にすることができるのです。月に7日働くだけで、20万円もゲットできるなんて、うらやましい限りですね。